新津鉄道資料館



【目次】

 はじめに
 沿革
 現況
 インプレッション
 今後の運営のために

【施設概要】

●所在地 〒956-0916 新潟県新津市東町2?5?6
●交通 JR信越本線新津駅下車 バス5分、磐越自動車道新津インターより3分
●開館時間 9:30?16:30(入館は16:00まで)
●休館日 月曜日(祝日の場合は火曜日)、年末年始、資料整理のための臨時休館日
●入館料 大人200円 小人100円(団体20名以上50%割引)
●連絡先 0250(24)5700

URL 「新津鉄道資料館」http://www.city.niitsu.niigata.jp/mgr_menu/railoil_index.html


■はじめに

 新潟県新津市は、“鉄道の町”と呼ばれている。
 その玄関口の新津駅は、JR信越本線、羽越本線、磐越西線がクロスする一大ターミナルで、車両・要員基地機能を持つ。もちろん、客車400両、蒸気機関車60両を要した最盛期と比べると寂しくなったとはいえ、それなりの人の往来がある。そして、最も鉄道の町らしさをひきたてるのが、旧国鉄時代から伝統ので、平成6年からは車両が新造されている。
 実際、首都圏の通勤型車両で、「平成○年新津製作所製造」と記入された車両を見かけることも少なくない。この他、JR自身が電力を供給するために建設した発電所もある。
 そして勤労者の4人に1人は鉄道関係者と言われるほど、市民の多くが鉄道関連事業に従事しており、町自体がライブな鉄道資料館的機能を果たしていたという。しかし、その興盛もモータリゼーションの前には長続きせず、輸送量の減少、JR化に伴うスクラップ&ビルド、そして経営効率化によって、そのキャッチフレーズは過去のものとなりつつある。
 この往時の活性、すなわち町の文化を保存し、現在に伝えるために市の手によって建設されたのが、「新津鉄道資料館」である。
 大きな特徴は、郷土の産業資料館的位置づけにあっても、実はそれほどローカリティを感じない点にある。なぜかというと、“鉄道の町”らしく、鉄道を産業としてとらえて、しかも鉄道事業を成立させるためのハードやソフトを収集、展示しているためである。もちろん地元の新津エリアで鉄道がどのような形で具体化されているのかの訴求もあるが、それほどのインパクトは感じない。
 鉄道を考える、線路を敷設する、トンネルを掘る、安全・快適に走行させるといった、鉄道事業における技術やプロの取り組みを、実物のツール類をそろえて、体系的に展示している。しかも、展示手法、そして管理まで、鉄道のOBたちがボランティアで手がけているというから、専門性が高いことは言うまでもない。つまり、華やかで一般受けするような「電車でGoで遊ぶコーナー」やら、電車や機関車、客車等の「往年の名車展示」のようなエンターテイメント訴求はほとんど見られない、とても実直な展示空間なのである。

パンフレット。裏にはスタンプを押す
スペースがある(写真下)。



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