フォルクスワーゲン江戸川(2)


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 (このレイアウト図はイメージで、比率など正確ではありません。ご了承下さい)


■整備説明専用のリフトアップスペース「Dialog Reception」

 中へ入ると、店内のデザイン、レイアウトは「VW世田谷」を踏襲し、面積が広くなった分、ゆとりを感じる。展示車はフルラインアップの7台。これもすべて中心を向いた、“お出迎え”スタイルである。総合受付カウンターは、弧ではなく円形で、素材、デザインは「VW世田谷」と同じものである(写真7)。このように円形であれば、客がどこからでも声をかけられる。
 入口の左側がサービスフロントカウンター(写真8)。木製のローカウンターに置いてあるパソコンの液晶モニターの裏(お客様側)には、「VW」ロゴマークを貼る(写真9)など、ファンには泣かせる細かい演出を施している。
 その奥が件の「Dialog Reception」(写真10)。早速この役割を内原支店長に伺うと「リフトアップが必要な整備前に、お客様へ実際にクルマをリフトアップさせて、整備箇所や整備方法のご説明をさせていただくコーナーです。あくまでも整備説明用のスペースです」と解説していただいた。整備作業を客に見てもらう、または整備中の自分の車両を確認するスペースではない。あくまでもスタッフから客へ“プレゼンテーション”する場所なのである。
 さらに「あとは、店頭納車をこちらで行います。店頭納車では記念撮影を行い、後日その写真をフォトホルダーに入れてお渡しします」。いわゆる店頭納車セレモニーもまたここで行っているとのこと。ちなみにオープン日からインタビュー時までの約半月間に、10台を店頭納車したそうである。



写真7:円形の総合受付カウンター



写真8:入口左にサービスフロントカウンター


       
   写真9:こんなところにも“VW”マークが・・・      写真10:建物内部から見た「Dialog Reception」


■整備待合いコーナーで、工場の整備作業風景を

 ショールームの新大橋通り沿い、南面で明るい窓側に商談スペース(写真11)がレイアウトされている。「VW世田谷」と同じドイツ製のテーブルとイスを並べたオープンタイプである。その間に2本の柱があるが、周囲にショーケースタイプの什器を設置し、Tシャツ、キーホルダー、ミニカーなどのVWグッズを展示販売している(写真12)。背面に照明が設置され、そのライトにより、商品が浮き上がってみえるオリジナルツールだ。
 展示車を挟んで、商談ルームの反対側のコーナースペースは、今のところ“遊休地”である。オープン間際までは、林社長が直々に選んだ絵画を飾っていた(写真13)。今後の演出に期待したい。
 その隣(奥)の工場側が整備待合いコーナー。そこには、ソファーが設置され、ゆっくりと時間を過ごせるスペースで、その間にじっくり見られるようにと、壁はアクセサリー・パーツを展示している。その展示什器は木製で、これも背面から照明を照らすオリジナル(写真14)である。
 その左横のガラス張りの壁越しに、工場での整備作業風景を見ることができる(写真15)。「待合いコーナーの横の壁をガラス張りにして、お客様が工場内の整備作業の様子を見ることができるようにしています。メカが好きなお客様は、自分のクルマの整備状況を見るのも好きなので、私から会社へお願いして今回つくってもらいました。これにより、お客様へ見せる機能と同時に、作業中のメカニックが見られることで、行動がテキパキとしてきました」(内原支店長)と、マネジメント効果を語る。


写真11:明るいウインドウ側に設置された商談テーブル


写真12:バックライトで商品が浮き上がるグッズ展示販売什器


写真13:林社長が直々に絵画をセッティング

       
  写真14:オリジナルのアクセサリー・パーツ展示什器  写真15:工場の作業風景を見ることができる窓


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